全国的に梅雨入りして曇りや雨空が続いています。雨の日が多いと気分が落ち込んだり、身体のだるさや頭痛を感じたりする人もいます。これらの症状を総称して気象病と呼ぶそうです。今回は気象病について分かりやすく解説していきたいと思います。
気象病ってなに?
ドラマの1シーンで、キザな登場人物のセリフで「雨が降ると古傷が痛む」というのを耳にしたことがあると思います。天候の変化によって過去に痛めた膝や腰が疼く(うずく)ということは昔から言われてきましたが、最近では、天候が人間の身体に何らかの影響を及ぼしていることが分かってきました。
天気の変化によって人間の身体に起こる不調を総称して「気象病」と呼ぶそうです。ある製薬会社が「気象病」について行った調査※¹によると、「気候や気圧の変化による身体の変化や不調を感じたことの有無」について全国の男女2,400人に聞いたところ、全国平均で半分以上が気象病を経験したことがあると回答しました。なかでも冬に曇りや雨・雪の日が多い地域である島根県や新潟県が上位を占め、梅雨がないといわれている北海道で経験者が最も少ないという結果でした。
また気象病による症状として多いのが、頭痛(約70%)、だるさ(約50%)、気分の落ち込み(約24%)だったそうです。